食物繊維
食物繊維というのは、人間がもっている消化酵素によっては分解されない食品成分です。つまり、食べても身体のなかを素通りしていくだけのものであり、ひと昔前までは見向きもされませんでした。ところが、今、その隠れた作用が見直され、一躍注目を浴びるようになりました。
特に、肥満抑制と血中コレステロールの抑制という点で優れた効果があります:
●食べ過ぎの抑制効果・・・おなかのなかで水分を吸って膨らむことから腹持ちがよくなります。
●便秘解消・・・便の量を増やして腸を刺激し、排便を促します。
●血中コレステロールの上昇を抑える効果・・・腸内でコレステロールの吸収を遅らせたり、妨げたりする効果があります。
食物繊維の多い食品群
●豆類
特に大豆の仲間は、良質の植物性たんぱく質が豊富で、食物繊維とカルシウムがバランスよくとれます。
●海藻
海藻についているねばねば成分は食物繊維の一種です。ぬめりのもとのアルギン酸に、コレステロールを減らす効果があります。代謝を促すヨウ素も摂取できることから積極的に摂りたい食品です。
●きのこ類
食物繊維のほかに、ビタミンB1、B2も摂ることができます。ビタミンBは脂質の代謝に必要なビタミンです。
ただし、食物繊維には、ビタミンや無機質(カルシウムや鉄など)の吸収を低下させる働きもあることから、何事にもいえることですが、やはり摂り過ぎはよくありません。バランスのとれた食事が大切です。
ビタミンC
ビタミンCには、動脈硬化を促す過酸化脂質の生産を抑制し、血中コレステロール値を低下させる作用があります。
ビタミンCの含有量が多い食品としてまず頭に浮かぶのは、甘がきやキーウィフルーツ、イチゴ、オレンジなど果物類です。確かにこれらの食品には多くのビタミンCが含まれています。しかしビタミンCを摂ろうとするあまり、果物ばかり食べていては糖分の摂りすぎになってしまい、総カロリーが高くなることもあります。
ビタミンCは、果物以外にも、ブロッコリーや小松菜、ホウレン草などの緑黄色野菜や、さつまいも、カボチャなどにも豊富に含まれています。特に緑黄色野菜はほかのビタミンも多く含み、カロリーも低いですので、積極的に摂るようにしましょう。
ただし、ビタミンCは調理による損失が多いことから、過剰に水洗いせず、加熱時間を短くして、煮る場合には煮汁ごと食べられるような料理を工夫をします。成人男子・女子の1日に必要なビタミンC所要量は、50ミリグラムとされます。
しかし調理などによる損失を考え、多めに摂ることが必要です。また、ビタミンCは、血中コレステロール値が高い人や、ストレスの多い人、愛煙家の人は特に消耗が激しいですから、不足しないよう特に多めに摂ることが必要です。
果物は生で食べられることから調理による損失を防げます。量を考え、上手に食事に取り込みたいものです。間食にお菓子などを食べる代わりに果物にする、ドレッシングやマヨネーズの代わりにレモンなどかんきつ類の汁を使う、というのも一案です。