体脂肪の役割
血中コレステロール値の高い人は減量の必要があります。減量というとき、それは脂肪を減らすということであり、筋肉や骨をやせ細らすことではありません。また、一口に体脂肪といっても、内臓周辺についた「内臓脂肪」と、皮膚の下にある「皮下脂肪」とにわかれます。さらに、やみくもに脂肪を敵視するのもの問題です。体脂肪にも、ちゃんとした役割があります。
体脂肪の役割
1.エネルギーを蓄える貯蔵庫としての役割
体脂肪というのは、生命維持に必要なエネルギーを蓄えておく貯蔵庫です。
エネルギー源となる栄養素には、ほかにも炭水化物(ご飯、パン、めん類)、たんぱく質(肉、魚、豆)がありますが、それらと比べて軽くて熱量も多いことから、大量のエネルギーを貯蔵します。
2.防寒具として、クッションとしての役割
体脂肪で身体が覆われていることによって、体内で作り出される熱の放出を防ぎ、寒さから身体を守る役割があります。また、内臓や骨を外部の衝撃から守るクッションの役割もあります。
3.ホルモンを分泌する役割
体脂肪はエネルギーを貯蔵するだけでなく、ホルモンを分泌する内臓細胞としての役割もあります。
コレステロールというのは、中性脂肪やリン脂質と並ぶ、脂質の一種です。食品中の脂質をうまく管理して、私たちの身体の脂肪を適切に維持していく食事を考えていくことが大切です。
減量
高コレステロール、動脈硬化、高血圧、高脂血症といった成人病は、すべてが食事が原因というわけではありません。これらの成人病を患う人びと、コレステロール値の高い人の必ずしも全員が肥満であるわけではありません。しかし、かなりの割合で偏った食事、特に油っこい料理や甘い物の食べすぎで体重が過剰である事も言えます。
1日30品目の食品をとろうと、たくさんの種類の食品をとることは大切ですが、あくまでも腹八分目を心に誓いましょう。また、減量というのは、「脂肪」を減らすことであり、筋肉や骨をやせ細らすことではありません。筋肉や骨を作り、健康的な生活を維持して行く栄養素は充分に保ちつつ、エネルギーとなる米やパン、油類を減らす方向で減量に取り組むことが一番です。
減量のための6つのポイント
1.まとめ食い、どか食いはしない・・・食事は1日3食、規則正しくとること。
2.早食い、ながら食いはしない・・・食事はゆっくりとよくかんで食べる。
3.大皿盛りはしない・・・1人分ずつ小皿に分けて食卓に出すようする。
4.間食、夜食は控える・・・10時と3時のおやつもしっかりと身体の「お肉」になります。特に夜8時以降は一切、食べるのをやめる。
5.インスタント食品、レトルト食品は控える・・・インスタント食品やレトルト食品は脂質や塩分が多いので。頼りすぎるのは考えもの。
6.アルコールに注意・・・アルコール自体ももちろん問題ですが、お酒の肴にも注意。
体脂肪を減らす
血中コレステロールが高い人のなかには、中性脂肪も多く、減量が必要な方が多くいます。運動などのほか、体脂肪を減らすためには、食品から油脂を摂らないようにする、ということももちろん大切ですが、ほかにもいくつかの方法を加えることでさらに脂肪減少を促すようにしましょう。
1.脂肪を代謝させる。
脂肪の摂取を減らすだけでなく、摂取してしまった脂肪を代謝させることも大切です。ビタミンB1、マグネシウムが不足すると脂肪の代謝がスムーズに行われなくなり、体脂肪としてどんどん蓄積されます。
脂肪を減らすためには摂らないことと代謝させることが大切です。ビタミンB1は、豚肉やうなぎに多く含まれています。ただし水に溶けやすく、熱に弱いことからさっと調理したり、煮汁ごと食べるようにしましょう。ニンニクのアリシンはビタミンB1の吸収を高めるのでいっしょに食べましょう。
2.脂肪吸収のじゃまをする。
お茶やチョコレート、ココアなどに多く含まれるポリフェノール類は、食べたものを脂肪として吸収させないようにする働きがあります。
3.体脂肪を燃焼させる。
体内の体脂肪を燃やす作用があるものとして、カフェインとカプサイシンが注目されます。特に唐辛子の辛み成分であるカプサイシンは、アドレナリンの分泌を促進し、エネルギー代謝を高める即効作用があります。運動と組み合わせるとさらに効果があります。